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正しい節電について [水・環境問題]

このブログを立ち上げたきっかけの一つが「何か人の役に立ちたい」でした。

先日、しばらくほおっておいたブログを久々に書いたのは、前回の「放射性物質を測定してもらった」ことを公開することが、なんらかの参考になるのではないかという思いからでした。

一応、私学生時代電気を専攻し、電気主任技術者という資格も持っていますので正しい「節電」について、なんらかの参考にしていただければと思います。

ちょっと長いよ(笑)

1 なんで節電が必要なの?

 御承知の通り震災後福島第一はもとより,各地の原子力発電所が止まったことにより現在東京電力エリアの供給能力が昨年に比べてかなり低下しています。
 もし昨年度並みに電気を使ったら電気の供給能力を超えてしまい、東京電力エリア全部で大停電を起こしてしまう可能性があります(詳しくは4で)。
 そうならないために,我々は節電する必要があるわけです。

2 いつも「節電」しなくてはいけないの?

 1日のなかでも電気がいっぱい使われている時間帯と、そうでない時間帯があります。夏場でいえば一般的に13:00~16:00がピーク時間帯といわれており、1日でもっとも電気が使われている時間帯です。このピーク時間帯の電力を抑える、それが最も重要なことです。逆にいえばそれ以外の時間帯はそれほど気にする必要はありません。
 また,平日に比べ土日・祝日は比較的余裕があります(オフィスや工場が停止しているため)。よって1日を通してそれほど気にすることはありません。

3 具体的な「節電対策」は?

 2で言いましたように、ピーク時間帯に電気を使わないことが大事です。
 いくつかの事例ごとに説明したいと思います。

(1)空調
 最近は朝から暑い日も多いです。エアコンを使用しなくても問題ないのであればそれに越したことがありませんが、それも難しいですよね。
 それじゃあ、ギリギリまでエアコンをつけずに我慢することが良いかというとそうではないんです。「朝から我慢してピーク時間帯になったら我慢できなくてエアコンつけました」というのがむしろ一番最悪なんです。なぜならエアコンはつけた直後に一番フルパワーで稼働しますので、結果的にピーク時間帯にエアコンフルパワー使うことになってしまうんです。
 それではどうすればよいか。朝からエアコンつけちゃいましょう。で、十分に室内を快適な状態にする(もちろんその際の温度設定は適温に)。そしてピーク時間帯はエアコンの設定を「弱」に固定してしまいましょう。エアコンも弱設定であればそれほど電気は使用しません。ギリギリまで我慢して結局エアコンつけるくらいなら、そうしたほうがよっぽど今回の「節電」の趣旨に合います。
 もちろん、夜寝るときに寝苦しければ、遠慮せずにエアコンをつけるべきです。だって、深夜であれば全然電力の供給力は問題ないのですから。なにより体調維持が大事です。

(2)調理
 調理においても消費電力の高い家電が結構あります。それらはピーク時間帯に使用しないようにしましょう。具体的には「電子レンジ」「電気ポット」「食器洗浄機」「炊飯器」等です。オール電化であれば「IH調理機」もですね。
 使用する時間帯ですが、タイマー機能があれば深夜に使用するのがベストですが、どうしても昼間使用したい場合には、意外に全体の電力使用量が下がる12:00~13:00(オフィスや工場が昼休みに入るため)に使用しましょう。
 あ、もちろん「電気ポット」や「炊飯器」の無駄な保温は控えましょう。

(3)掃除洗濯
 結構、掃除機や洗濯機も消費電力はバカになりません。これもピーク時間帯の使用は避けましょう。これも夜中にやってしまえれば一番よいのですが、騒音等によりそうもいかない場合もあると思われますので、その場合は午前中に済ましてしまいましょう。

(4)その他
 たとえばテレビですが、あまり見ないでとりあえずつけてるだけなら消しましょう。最近ではテレビでも節電特集などをやっているようですが、さすがにテレビでは「テレビを消しましょう」とは言わないですね(笑)個人的にはラジオがお勧めです。消費電力も少なく、なかなか面白いですよ。もちろん音楽を聴いていてもかまいません。
 パソコンもピーク時間帯は避けたほうがよいですが、どうしても使用したい場合、ノートならバッテリーで動かす手もあります。通常2時間程度なら大丈夫なはずです。最近ではスマートフォンにて代用できる場合もありますので、持っている方はそちらを利用しましょう。
 照明は昼間使わないなら別にLEDとかにしなくてもいいですよ。もちろん単純に電気代を減らしたいなら有効ですが。
 それからトイレ!
 今の季節であれば便座を温める必要はないと思われますので、そちらも切りましょう。切らないのであれば設定温度を下げ、必ずふたは閉めましょう。それだけでも違います。ウォシュレット自体はそれほど消費電力は大きくないのですが、洗浄水を温めるのに結構電気を使いますので、温度設定は低めにするか、できれば温めないで使用しましょう。

 あと奥の手(?)として「自宅以外の場所で過ごす」というのもかなり有効です。お勧めは「図書館」「映画館」です。どちらも自分が行ったところで対して消費電力は変わらないけれど、自宅分の消費電力は確実に減らすことができます。

4 供給電力を超えちゃったらどうなるの?

 もし、使用している電力が電力会社の供給電力量を超えてしまったらどうなるのか?そうなった場合、発電機自体が壊れてしまう可能性があるため、発電機を停止するための安全装置が働きます。で、それが次々に各地の発電機で発生するため東京電力エリアはほぼすべて停電するでしょう。
 こうなった場合、注意しなくてはいけないのは、通常(たとえば落雷等によって)起きる停電と違いえらい復旧に時間がかかるであろうということです。
 なぜなら、発電機を起動するには「電気」が必要なんです。ところが東京電力の発電所が全部止まってしまったら外部電源がどこにも供給されません。発電機自体を動かすことができなくなってしまうんです。
 それを解消するにはまず「水力発電所」において「種火」となる電力を起こし、それを各発電所にどんどん波及させてゆく必要があり、すべて復旧するには丸1日以上かかると言われています。

 おそらく停電するほど電気を使用せざる得なくなるのであれば、それは「ものすごい暑い日」でしょうから、そんなときに丸1日停電したら相当の犠牲者が出るのはほぼ間違いないと思われます。
 病院や福祉施設も、非常用発電機はあるはずですが、24時間以上の停電はあまり想定していないはずです。発電機用の燃料が尽きてしまうかもしれません。

 とにかく、この「ブラックアウト」だけは何としても避けなければなりません。

5 そもそも本当に電気足りてないの?

 なんだか最近そんな話も聞きますね。実際に東京電力でも「今年の夏は何とかなりそうだ」「電力が余れば関西に融通する」なんて話も出ているようです。
 やっぱりもともと節電なんか必要ないじゃん、と思われるかもしれませんがちょっと待ってください。

 6月1日付で経済産業大臣名で電力の大口需要家(契約電力500kW以上の企業や公官庁)にある文書が届きました。そこに書いてある内容はこうです。

「7月1日から9月22日まで、昨年度比で電力を15%以上減らしてください。オーバーしたら1時間につき100万円の罰金ね。オーバーしたら企業名も公表するからよろしく。」

 ってなわけで、今現在大きなオフィスや工場を抱えている企業等は強制的に節電させられています。これがあってようやく「ちょっと余裕が出てきた」程度です。
 自分も職場で今年の夏の「節電計画」を立案しあれこれやっている訳ですが、結構苦労して電力をひねり出しています。今ちょっと余裕が出てきたからって「全然大丈夫じゃん」とは思わないでほしいなぁというのが本音です。
 まだ皆様の協力も必要としています。

 それでなくても東京電力の供給能力については、諸説あって正直何が正しいのか自分でも判り兼ねます。ただしいくつか気になる発言もありましたので個人的見解を述べれば、
・一部の発電機において定期点検せずとも動かせるだろうという意見には賛成しかねる。
・揚水発電を原発がほぼ使えな今も計算に入れるのもいかがなものか。
・もう何年も動かしていない発電機も含めて全部足して「足りている」と言っちゃうのは危険じゃない?1台でも故障したらアウトという状態は「安定供給」とは呼べない。
・常用発電機と非常用発電機の区別はつけましょう。

 ま、とにかくまとめますと

◎ 全停電しちゃったら大変だから節電に協力してね
◎ でも、大事なのはピーク時間帯(13:00~16:00)です。それ以外はあまり気にしないで。
◎ とくにいっぱい電気を使うものは朝か夜使ってね。
◎ 自宅にいるのがつらいなら出かけましょう。

 ということです。参考になったかな?


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コメント 1

紅天狗茸

朝から弱以下でクーラーつけてます。
やっぱりそれが一番ピーク時の電力使わないんですね!よかった。
出かけちゃうのも良いですね~。
多少は涼しいところで持ち込みのお昼を食べれる博物館なんかに行こうとおもいます♪
by 紅天狗茸 (2011-07-21 13:45) 

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